お布施の不思議 お布施って何?お布施って必要なの?相場はどれくらい?

今回は、葬儀や法要で準備しなければならない『お布施』について、本来の意味とあり方、相場について考えてみたいと思います。

【お布施の意味】
お布施は菩薩(悟りを求めて修行する人)が行うべき6つの実践徳目の一つとされ、執着心を離れてなされるべきものとされています。お布施には大きく3種類あります。

(1)法施(ほっせ)・・・仏法の教えを説き、精神的な施しを行うこと。僧侶の務めにあたります。
(2)無畏施(むいせ)・・・困っている人に親切にしたり、不安や恐れを抱いている人に安心の施しをすること。
(3)財施(ざいせ)・・・出家修行者、仏教教団、貧窮者などに財物などを与えること。「仏教の教え」への感謝を表し施すこと。皆さんがお布施としているのはこちらの意味のものですね。

葬儀において、僧侶は読経(法要)を営み、遺族はそれに対して感謝して財施で応えるものですが、法要はビジ ネスではなくあくまで法施。遺族側も法要への対価としてではなく、財施として行うのがお布施なのです。ですから、「お経料」「戒名料」はふさわしくなく、「お布施」とするのが正しい考え方ということになります。

【お布施の歴史】
このお布施、古くは皇族が領地(荘園)などを寄付することからきたようで すが、庶民がお布施として財物を施すようになったのは、やはり寺院と檀家の結びつきが強まり、キリシタンで はないことを証明する寺請制度(17世紀後半)あたりではないかと思われます。

【お布施の渡し方】
お布施は相続税の課税控除対象ですので、証明としての領収書を発行してもらうことが出来ます。しかし、お渡ししたその場で受け取るのではなく、翌日または後日郵送としてもらったほうが良いようです。尚、お車代やお膳料の領収書については確認する必要があります。

【お布施の相場】
現在は、お寺と遺族の結びつきが少ないため、お布施の金額が分かりづらいのですが、
お寺や自らの経済的事情を考えつつ、相応の金額を包む必要はあるようです。
わからない場合はやはり直接寺院に確認するしかありません。しかしながら、自分なりに「精一杯」という気持ちが伝わる金額でいいのです。(プレジデント2008.7.16号より)

♦ご葬儀 普通戒名・・
関東 40~50万円
地方 30~35万円

♦ご法要・・・
関東 5~7万円
地方 3~5万円

関東と関西では法要の内容(関西はお月参りがある)が異なるため、一度あたりの金額
は関東のほうが高めなようです。直接葬儀社に確認する方法もありますが、基本的にお
布施のやりとりに葬儀社が介在するべきではありません。ですが、ご葬儀などでお寺を紹
介する場合はご案内させて頂きますし、ご不明な点はお問い合わせ下されば、出来る限り
のアドバイスをさせて頂きますね。

高額なお布施で自らを苦しめてしまうことになれば、やはり遺族も故人様にとっても辛いことでしょう。ご遺族でよく話し合うことをお勧めします。次回は、『葬儀後の手続きについて』をお送りいたします!